プロフィールインド経由ナクル湖マサイマラマサイ族ウォーキングサファリ

連日の雨続きで、夕日も見れないままの移動。ナクル湖から一度ナイバシャタウンに戻りそこからナロックを抜け「マサイマラ動物保護区」へ。その名の通り、様々な動物の生態を研究し保護している地域で、ケニアで一番多くの野生動物が生息していると言われる地域。

私達が泊まったロッジは「FIG TREE CAMP」。こちらはまた素敵なロッジで、 全ての部屋がテントになっている。もちろんカギというカギはなく、ファスナーで開け閉めするテント部屋。今度はベットシートがゼブラ柄でその可愛いさに悲鳴を上げてしまった。二つのベットが入り、奥にはシャワーとトイレがついてるだけの自然味たっぷりのロッジは、その雰囲気だけでも味わうべき!

ここのロッジは12時になると全ての電気が消えるので、部屋にロウソクが用意されていた。
荷物を置いて、夕方のサファリへ。


この日の天気もすぐれず、降ってはやみのくり返し。 サファリは連日の雨の影響で道路はぬかるんでいるし、思うように車が走れない。時々雷に打たれ、まっぷたつに割れている大木を目にした。なんとか夕日をのぞいて今日のサファリはおしまい。
明日に期待しよう。


翌日はケニアにきて初の快晴。
曇りでも雨でも感動していた自然も、晴れたらまた格別の美しさ!気合いを入れてモーニングサファリへ。朝は動物も活動しているし、なにしろ久しぶりの晴れ間。動物達だって嬉しいらしく、あちらこちらで朝露を飲んでいる姿を見られた。

最初に見たのはイボイノシシ。意外と足が早く、ちょこちょこ動くのでカメラにおさめるのは大変。その後インパラ、ガゼル、トピ‥‥‥。あんまり鳥類には興味がなかったけど、朝日の中で見るカンムリヅルなんかは、可愛くて思わずシャッターをきってみた。


昨日も見た動物達の姿を眺めていると、車が急発進。何かと思えば前方に象の群れが!!
あの象を見た時の感動は今思い出しただけでも鳥肌もの。かなり遠くに見える象の群れも、その大きさは他の動物にはない存在感。 近くまで車を寄せても、こちらを一瞥して何ごともなかったように黙々と草を食べる。

朝の空と象と大地のコントラストがたまらなく美しく、今まで写真などで見たそれとは比べ物にならないくらいの現実だった。
動物園で見た記憶しかない象は、この自然界で見る象とあまりにも懸け離れてる。今まで動物園で喜んで見ていた象達が急に可哀想に思えてしまう程に、ケニアの象は生き生きとした目をしていた。
悠然と草を食べる姿は大袈裟に聞こえるかもしれないけど、生命を感じるもので、しばし呆然と見入ってしまった。

象の感動止まぬまま、今度はライオンを発見したという。今日は一体どうなっているのだろう。
見るとライオンの一家が目の前を歩いている。相手(ライオン)の事を考えず「もっと近づいて~」っと興奮してしまって、ちょっと反省。
オスを先頭に一家で一列に歩く姿は人間と同じ動物なんだと感じた。こんなに近くを野生のライオンが歩いているというのは、こっちに来る前には想像出来ない事だった。

オスは狩りをしないし子供の面倒も見ないというが、百獣の王という肩書きは、悔しいがオスに似合うものだ。柔らかそうに見えるたてがみと、しなやかな体の線は魅力的。体は決して大きくないがとても強そうに見えるのは、先入観からなのかな。

もう満足しきっていると、ごちそうはまだまだ続くようで、次はチーターの親子。
こちらのチーターはすっかり休憩中。適度な距離を保っているからだろうけど、車の存在なんて無視。時々誰かが鳴らす口笛の音に反応するが、完全にダレている。
お腹を上にしてゴロゴロ転がってみたりノビをしてみたり。その姿は家にいるネコそっくり。ちょっと大きくて勇ましく見えるけど、やっぱりネコ科はネコ科なんだな。

コレはマサイマラ保護地区内にあるガソリンスタンド。もちろん鉄サクで囲まれた中にあって、安全なんだけど、大自然の中にある人工的に作られたスタンドっていうのが妙に浮いていた。